最近、日本のバドミントンのレベルがあがり、各メディアで取り上げられることが多くなってきました。
そこで、バドミントンを始めてみたいという方や、テレビで見る機会が増えて興味をもったという方も多いのではないでしょうか。
そういう方にとってサーブは少し難しい最初のハードルかもしれません。
今回はそんなサーブに関して注意しなければならない点をまとめました。
サーブルールの基本
バドミントンのサーブはあくまでラリーを開始するためのものという位置づけがされています。
よってそこには厳しい規制が設けられています。
まず、どこからどこに打つかです。
バドミントンではサーブエリアとレシーブエリアが設けられていて、コートの後部に明確にラインが引かれています。
サーバーは自分のいるサーブエリアの対角線上のレシーブエリアに入れなければなりません。
次にサーブを打つ際の注意点です。
サーブを打つ際にテニスのように高く上げて上から打ち下ろしたり、ジャンプサーブをしたりすることはバドミントンではできません。
なぜなら「サーブは腰の位置より下から打たなければならない」とルールで定められているからです。
学校で、体育の授業などで上から思いっきり打ち下ろすサーブを打って格好良く決めてる男子もたまにいましたが、反則なのです。
もしやってる人がいたら優しく教えてあげましょう。
さらにジャンプサーブを売ってはいけない理由がもう一つあります。
「両足の一部は地面についていなければならない」というルールが存在するからです。
どちらかの足ではなく両足の一部です。
したがってジャンプサーブだけではなく、思いっきり前に踏み込んでサーブを打つことも反則ですのでサーブはしっかりと地に足をつけ丁寧に打ちましょう。
サーブを打つ際の注意点で次に初心者がやってしまいがちな行為が、ラインを踏んでしまうことです。
「サーブを打つ際にサーブエリアのラインに触れてはならない」こんなルールも存在します。
いくら前面からサーブを打ちたいからと言ってもラインを踏まないように注意しましょう。
サーブの際の注意点
次により細かい注意点をご説明します。
守らないと当然反則として相手の得点になってしまうのでしっかりと守りましょう。
まずは、サーブを空振りしたら反則です。
仲間内のプレイではやりなおしOKでできますが、公式ルールではその時点で相手の得点になってしまいます。
テニスのように2回失敗したら相手の得点ではなく、1回で相手の得点になってしまいます。やはり厳しいですね。
次にサーブはネットにふれても反則です。
ネットにあたって自分のコートに落ちることはもちろん跳ねて相手のレシーブエリアに落ちても同じく反則なのでネットに当たらないようにしっかりと打てるように練習しましょう。
わざとネットにサーブを当てて入れる練習を子供の頃ふざけてやったりしてましたが、ダメだったんですね。
ちょっとショックです。
ふざけついでにもう一つ私には必殺サーブがありました。
羽部分を切るように打つことですごい変化球サーブが打てるんです。
結構練習し身につけました。
が、実はこれも反則です。
クラスマッチの際に使用したのですが、バドミントンに詳しい先生が審判で、反則を取られてしまいました。
理由は「サーブを打つ際には必ずコルク部分を打たなければならない」というルールが存在するからでした。
中学校のクラスマッチで宣言してきた先生も厳しいかとは思いますが、ルールはルールなので仕方ないですね。
それだけバドミントンのサーブは厳しいということです。
ところで、よくこんなプレイをしている男子もいました。
こちらが構える前にサーブをうってドヤ顔をしてみたり、焦らして相手を惑わせたり。まぁ、私も使ってましたが。
これも、、、反則です。
「サーブはサーバーとレシーバーが準備ができてから行わなければならない」からです。
また、多少遅らせるのはOKですが、あまりに焦らしすぎると遅延行為とみなされ反則を取られてしまいます。
心理戦もやりすぎはNGです。
一般的にバドミントンではサーブで攻めることはそこまで重要ではないです。
それよりも反則を取られずに、しっかりと狙ったところに決められることが求められます。
サーブの順番
ここでは少し難しいサーブの順番を見ていきましょう。
少し難しいといってもなれてしまえば問題なくプレイできるのでしっかりと覚えてください。
まずは簡単なシングルスからです。
サーブの順番決めはコイントスやじゃんけんで決めます。
試合ごと異なるので支持に従いましょう。
さて、ここでサーブを打つプレーヤーが決まったら、サーブはコート右側のサーブエリアから打ちます。
そして得点が入ったら次は左側というように偶数得点時は右、奇数得点時は左側から打つことを覚えておきましょう。
また、サーブを打つのは得点を入れた側です。
自分がサーブで得点を入れたら左右を入れ替えてサーブ。
相手に点を取られたら相手のサーブになります。
左右の視点はあくまで「サーブを打つ側からみて」なので注意しましょう。
これだけ覚えておけばシングルスのサーブの順番はバッチリです。
次は少しいややこしいダブルスのルールです。
基本はシングルスと一緒で偶数得時が右、奇数が左です。
例えば、(A、B)対(C,D)という形で4人がプレイしていたとして、AさんサーブをCさんがレシーブでゲームが始まった場合、Aさんは相手に得点が入るまで左右を入れ替えてサーブを続けます。
相手に得点が入った場合、その得点が入ったラリーの位置に対して偶数奇数を適用します。
したがって相手に1点目が入った場合はDさんがサーブを打ちます。
さらに、再びAさん側に得点が入った場合どうなるかというと、プレーヤーの位置はそのままにサーブ権の左右だけが移動するのでBさんがサーブをうちます。
この形が続き次はDさんが打ちます。
よってどんなゲーム展開になろうとA>D>B>Cの順番にサーブを打つことになります。
このADBCの順番さえ覚えておけばダブルスの順番はバッチリです。
サーブの種類
先程バドミントンではサーブは攻めるのではなく入れることが重要と書きましたが、サーブによって相手を崩したり、ラリーの主導権を握ることは可能です。
ここではバドミントンのサーブの区別であるロングサーブとショートサーブを順に見ていきましょう。
ロングサーブは相手のコートの後方に高く遠く打つサーブです。
相手を後ろに下がらせて自分はその間に攻撃の体勢を整えることを主に目的としています。
このサーブの注意点は高さや距離が足りないと相手の強打の餌食になりやすいことと、コーナーに決める事ができないと相手に攻め入るスキを逆に与えてしまうことです。
ショートサーブは相手のレシーブエリア前方に落とすサーブです。
低く落ちることで相手の強打を封じてラリーの主導権を握るためのサーブです。
主にダブルス用のサーブでしたが、最近はロングサーブをうつと強打をしてくる選手が増えているせいかトップレベルの選手の間ではシングルスでも使われています。
注意点としてはしっかりとショートサーブにならないと相手にとって打ち頃のサーブになってしまうこと、ネットに当たりやすいことが挙げられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
様々な制約があるサーブですが、バドミントンを見る上ではもちろん実際にプレイする上でもサーブをしっかりと理解することはバドミントンを理解する上で重要なことです。
ぜひサーブについても理解を深め、バドミントンをもっと好きになってみてくださいね。