2016年にそれまで2つに分裂していた日本のバスケットボールリーグが統合され、“ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)”として新たな船出となりました。
これにより少しずつ人気も高まってきたバスケットボールですが、2018年9月に女子、2019年6月に男子のワールドカップも開催されます。
そこで今回は、国際大会を取り仕切っているFIBAについてまとめていきます。
FIBAの読み方と歴史
FIBAとはフランス語“Federation Internationale de Basketball”の略で、国際バスケットボール連盟のことです。
読み方は“ふぃば”です。
バスケットボールの国際的な統括団体で1932年に結成され、本拠地はスイスのジュネーブにあります。
アルゼンチン、チェコスロバキア、ギリシャ、イタリア、ラトビア、ポルトガル、ルーマニア、スイスの8ヵ国で結成され、2014年の時点で214協会が加盟しています。
これはサッカー協会よりも多い数となりますが、実態は疑問を残すところとなっています。
中には、加盟国数を多く謳うことで世界にアピールしているとの見方もあります。
ちなみに日本の加盟は1936年となっています。
1934年には国際オリンピック委員会に加盟して、1936年のベルリンオリンピックより正式種目として採用されています。
ちなみに女子は1976年、モントリオールオリンピックから採用されています。
FIBAのランキングをチェックしてみよう
FIBAに加盟している国や地域はそれぞれFIBAによってランク付けをされています。
ランクのつけ方は、過去8年間の国際大会における成績をポイント化して、それによってランキングをしています。
ポイントの計算方法は、主要な国際大会には、その重要度よってポイントがつけられており、その大会において残した成績によって与えられるポイントでかけたものがそのチームに与えられるものになります。
大会に参加して獲得したポイントを加算し繰り返していくことで順位が決まっていきます。
重要度と順位にふられているポイントをまとめていきます。
<重要度>
ワールドカップ、オリンピック :5
世界選手権、ユーロ :1
アメリカ選手権 :0.8
アジア選手権 :0.3
アフリカ選手権 :0.2
オセアニア選手権 :0.1
<順位によるポイント>
金メダル(1位):50
銀メダル(2位):40
銅メダル(3位):30
4位 :15
以下ひとつ順位が下がるごとにポイントも1減っていきます。
この重要度と順位によるポイントを掛けたものがその大会で得られるポイントということになります。
そして気になるランキングですが、まずは男子の上位10ヵ国にランクインしているナショナルチームを紹介します。
1 :アメリカ合衆国
2 :スペイン
3 :セルビア
4 :フランス
5 :アルゼンチン
6 :リトアニア
7 :スロベニア
8 :クロアチア
9 :オーストラリア
10:ブラジル
※ランキングは2017年のものです
このようなランキングになっています。
さすが、バスケットボール発祥の地だけありアメリカが堂々の第1位ですね。
ちなみにポイントでみると2位と100ポイント以上離しての圧倒的な1位となっています。
以下はヨーロッパの国々がランクインしていますが、どちらかというとサッカーの強いイメージがあるスペインやフランス、アルゼンチンが上位に入っているのも興味深いですね。
やはり体格でどうしても劣ってしまうアジア諸国はランク外となっています。
それでは、続いて女子のランキングです。
1 :アメリカ合衆国
2 :スペイン
3 :フランス
4 :オーストラリア
5 :カナダ
6 :チェコ
7 :トルコ
8 :セルビア
9 :ブラジル
10:中国
※ランキングは2017年のものです
女子のランキングでもやはり1位はアメリカとなっています。
女子に至っては2位に300ポイントをつけての順位となっており、もはや主要な国際大会はほぼ全て優勝しているといっても過言ではありません。
以下の順位も男子のナショナルチームと大きく変わりはありませんが、10位に中国がランクインしており、唯一アジアでのランクインとなっています。
そして日本の順位はといいますと・・・
男子:50位(アジア8位)
2017年に開催されたアジアカップにおいては予選を2位通過したものの韓国に敗れベスト8決定戦で敗退しています。
また、2019年に中国で開催されるワールドカップのアジア予選において、日本は1次リーグ4チームでのホーム&アウェー形式の半分を折り返し、現在0勝4敗を突破は非常に厳しいものとなっています。
2020年に東京オリンピックにも出場することが厳しい状況の中、寂しいニュースばかりではありません。
アメリカNBAからも注目されているアメリカ・ゴンザガ大、八村塁(20)を新たに招集しました。
大型のプレイヤーながらオールラウンドに役割をこなせる八村選手が救世主となることを期待しましょう!
女子:13位(アジア2位)
男子同様に2017年に開催されたアジアカップにおいて、ディフェンディングチャンピオンとして参加した日本は、大会初となる3連覇の偉業を達成しました。
ランキング上位にあたる中国、オーストラリアを下しての優勝となり、選手たちの自信につながる結果となりました。
2018年9月にスペインで開催されるワールドカップの切符も同時に手に入れることができました。
AKATSUKI FIVEに注目しましょう!
ま と め
近年、バスケットボールへの注目も高まっているとは言え、野球やサッカーと比べるとやはり見劣りしているように思えます。
今年から2020年までは国際的な大会が続きますのでこれを期に観戦してみてはいかがでしょうか。
他にはないスピーディーな試合展開にきっと目を奪われるはずです。